大泉門チェックでわかる赤ちゃんの異変・病気について
大泉門ってなに?知っておきたいメカニズム
赤ちゃんの頭は柔らかいというのは有名ですが、なんと、骨がない部分があるのです!
その部分を「大泉門」と言い、大泉門の状態で赤ちゃんの異変や病気がわかるのだとか。今回は、大泉門についてまとめてみました。
大泉門とは?
おでこの真ん中から頭頂部に向かっていくとある、ひし形をした柔らかくぶよぶよした部分のことを指します。
人間の頭がい骨は数枚の骨が組み合わさってその形になっていますが、赤ちゃんの頭は未発達なので隙間ができておりその隙間を「大泉門」と言うのです。
では、なぜ頭がい骨はそのようにいくつかの骨に分かれているのでしょうか?
お母さんのお腹の中から産道を通って外に出るとき、そのままでは大きく通りにくいため、赤ちゃんはこの隙間部分の骨と骨を重ね、頭を小さくして外に出てくるのです。
赤ちゃんの優しさというか、出産のメカニズムというか、本当によくできていますよね!
赤ちゃんが成長するにつれて赤ちゃんの脳も大きくなりますが、脳の成長に合わせて頭がい骨も大きくなれるよう、いくつのも骨が組み合わさって頭がい骨を形成しているのです。
■大泉門はデリケートな部分
大泉門は骨と骨が組み合わさった隙間のことを指しているので骨がなく、とてもデリケートな部分です。あまり触らないように心がけましょう。
とは言え、お風呂に入れば髪を洗わなければいけません。その際は優しく、なでるように洗ってあげましょう。間違ってもクシなどは使わないように!
■大泉門が閉鎖する時期
大泉門は成長と共に自然に塞がります。月齢の小さい赤ちゃんの頃はまだ穴があいた状態で、生後9~10ヶ月までは増大するようですが、その後は縮小し、1歳半になるころからふさがり始め、2歳過ぎると塞がるのが一般的なようです。
ちなみに、後頭部と頭のてっぺんの間には大泉門より小さな小泉門があり、こちらは生後1ヶ月ほどで閉じてしまいます。
大泉門から体調がわかる!?
大泉門には骨がないため、脳の状態がダイレクトに大泉門に伝わり、体調の変化によって大泉門も変化します。
■大泉門が膨らんでいる時
大泉門が膨らんでいて、高熱、嘔吐といった症状があれば髄膜炎の可能性があります。
他にも、水頭症、脳腫瘍、脳炎といった脳に関する病気の可能性もありますが、そのような病気でなくても熱がある場合は大泉門が膨らむことはあります。いずれにせよ病院の先生の判断が必要になるので、速やかに受診しましょう。
■大泉門がへこんでいる時
逆に、大泉門がへこんでいる時は脱水症状の疑いがあります。
脱水によって引き起こされた体の浸透圧の変化が、大泉門を陥没させるのです。
ただ、大泉門が陥没している時は脱水がかなり進行しているとき。顔やお肌の状態や目のくぼみ具合といった他の症状で脱水症状だと気づくのがほとんどです。
ただ単に大泉門がぺこぺこしているだけの症状でしたら、脱水症状ではない可能性が高いです。
大泉門をぶつけたら
ただでさえ大泉門には骨がなく、ぺこぺこしていて柔らかいのでぶつけてしまったらお母さんも焦ってしまいますよね。
もし、大泉門をぶつけたら腫れていないか、熱を帯びていないか確認しましょう。
内出血してしまった時は大泉門が膨らみますので、すぐに病院に行くことをお勧めします。また、すぐに症状が出ない場合もあるので24時間は様子を見、ぶつけた当日は入浴をやめましょう。
赤ちゃんが 頭をぶつけてしまった時と同様、ぶつけてすぐに泣きだす場合は少し安心ですが、泣かなかったりぐったりと気絶してしまった場合は要注意です。
あくまで一つの参考に
大泉門の変化でわかる赤ちゃんの体調について紹介しましたが、病気や脱水症状で大泉門が変化している場合は、他の症状が出ていることがほとんどです。大泉門の変化だけで心配したりパニックになるのではなく、他の症状がないか、大泉門はあくまで一つの参考程度に考えるといいのではと思いました。
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