赤ちゃんの脱水症状。悪化する前に知っておきたい症状まとめ
赤ちゃんの脱水症状。悪化する前に知っておきたい症状まとめ
赤ちゃんがかかりやすい症状の一つとして、脱水症状があります。
ヒトの約60%が水分でできていると言われていますが、新生児ではなんとその割合が約80%となり、水分は赤ちゃんを構成するもっとも重要な要素となっているので、水分量が減ってしまうと大人よりもダメージが多く、重い症状になりがちなので注意が必要です。
よく、赤ちゃんが下痢になったりして病院を受診すると決まって「脱水症状に気を付けてください」と言われますが、そのくらい、赤ちゃんにとって脱水症状は身近なのですね。
今回は、この赤ちゃんの脱水症状についてまとめてみたいと思います。
【脱水症状とは?】
そもそも脱水症状とはどういったことを指すのでしょうか?
脱水症状とは、先ほど言った体内の体液の率が、正常値を下回ってしまった時に引き起こされる症状のことを指します。
大人では約60%、赤ちゃんでは80%でしたね。
ポイントは、水だけではなく、ナトリウムやカルシウムといった電解質(イオン)も含んだ体液であるという点です。
【赤ちゃんの脱水症状の原因】
赤ちゃんの中の水分と電解質が失われ、脱水症状になる原因については下記が挙げられます。
・下痢
・嘔吐
・高熱が続いている時
・夏場での外遊び
・暑い車内や室内に長時間いる
下痢や嘔吐を繰り返すことで、また、汗を大量にかくことで体内の水分と電解質が少なくなり、脱水症状を引き起こしてしまうのですね。
では、脱水症状になってしまうと、赤ちゃんはどのようになってしまうのでしょうか。
【赤ちゃんの脱水症状の症状(軽・中度)】
・おしっこの量と回数が減り、色が濃くなる
・食欲がなくなる
・便秘気味になる
・不機嫌になり泣きやまない
等が挙げられます。
早めに発見し、対処するに越したことはありません。
上記のような脱水症状の症状が見られたら、赤ちゃんを涼しい場所に移動し、保冷剤で脇の下や太ももを冷やしましょう。
それから少しずつ水分を与えます。
その際は、電解質がたくさん含まれているスポーツドリンクを与えるとよいでしょう。
手に入りやすいものでは、「ポカリスエット」が電解質が多量に含まれているのでお勧めです。薬局などで販売されている「OS-1」も有名ですね。
ただ、OS-1は効果が高そうですが、甘みが少ないので飲まないようでしたら砂糖などを加えてもいいかもしれません。2歳の時に我が子に与えてみましたが、見事に飲みませんでした……
スポーツドリンクがない場合は、家庭で簡単に作ることもできます。
分量は、水1リットル、塩3グラム(小さじ1/2)、砂糖40グラム(大さじ4と1/2) を混ぜ合わせ、即席スポーツドリンクの完成です。
【赤ちゃんの脱水症状がひどくなると】
・おしっこが出ない
・目が落ちくぼんでいる
・皮膚に弾力がなくなり、乾燥する
・泣いているのに涙が出ない
・汗が出ない
といった症状が出てきます。
この場合は、放っておいて悪化をすると意識障害につながったり、チアノーゼやけいれんを起こしたりと非常に危険です。
救急車を呼んで早めに受診をしましょう。
【脱水症状を予防するには?】
以上、赤ちゃんの脱水症状と対処法についてまとめましたが、やはり日ごろからの予防は大切ですね。
風邪やウイルス性胃腸炎などで下痢や嘔吐をしていたら、こまめな水分補給を意識したり、暑い季節や熱などが出ていたら
スポーツドリンクを飲ませるのも手です。
実はこの脱水症状、夏だけに起きるものではありません。
冬でも室内を暑くしすぎたり、また、寝ている間は大量の汗をかくので脱水症状の原因につながりやすいのです。
大人を基準に室温の調節をしていると、赤ちゃんにとっては暑く大量の汗をかいていたりするので、注意が必要です。
また、おしっこの回数は脱水症状を見分ける大きなヒントなので、日ごろからおしっこの回数や量をチェックするようにしましょう!
大変だとは思いますが、辛くてもアピールできない赤ちゃんのために、お母さん、お父さんの頑張りどころですね!
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