危険!産後うつとは?症状が出たらすぐに受診を!
産後鬱ってどんな状態?治療方法は?
赤ちゃんが生まれてとても幸せなはずなのに、何だか気分が落ち込みぎみ……
子育てが楽しいとか赤ちゃんがかわいいと思えない……
そんな症状が長く続くようなら「産後うつ病」の疑いがあるかもしれません。産後の女性なら誰がかかってもおかしくなく、また早期発見、治療が大切な産後うつ病についてぜひ知っておいてださい。
マタニティーブルーと産後うつ病の違い
産後うつ病と似た症状に「マタニティーブルー」があります。これは出産を境にホルモンの分泌が大きく変わるために起こるといわれています。
産後すぐから始まる場合もあり、気分が落ち込んでわけもなく涙が出たり、眠れない、食欲がない、気分が不安定になってしまうなど、うつのような症状が出てきます。
しかし、マタニティーブルーは治るまでにだいたい1ヶ月くらいの短期間ですむ場合が多く、その後は症状は消えていくもので、産後の女性の7割ほどが経験しているといわれるほど一般的なものです。一方、産後うつ病はだいたい産後2~3ヶ月から症状が出始めることが多く、原因はやはりホルモンの変化、そして出産による環境の激変、またお母さん自身の性格などの要因が大きいといわれています。
出産による体と生活の激変は大きなストレスとなり、赤ちゃんの世話のための睡眠不足や社会からの孤立感もそれに拍車をかけます。そして、お母さんの性格が真面目で完璧主義であったり、何でも自分でこなしたいタイプであったりすると産後うつ病になりやすいといわれています。
だいたい1年ほどで症状が治まることが多いといわれていますが、重症化してしまうと本格的なうつ病に移行してしまう危険もありますので、早期発見、治療が大切です。
産後うつ病の症状と治療について
産後うつ病でよく見られる症状は、
○食欲や睡眠欲、性欲など自然な欲求がなくなる
○家事の段取りができなくなる
○イライラする、赤ちゃんがかわいいと思えないか心配しすぎる
○体が重だるい、訳もなく涙が出てくる、自分には価値がないと感じてしまう
○頭痛、肩こり、めまいなどの身体症状がある
○自分を責めてしまいがちで、希望が持てない
などがあります。
このような症状が2週間以上続いているようなら、カウンセリングを受けてみたり、メンタルクリニックなどを受診してみたりするほうがよいでしょう。早期に治療を始めて薬を服用したり、精神療法に取り組んだりすれば、入院が必要となるほど重症化せずにすむ可能性が高くなります。
家族のサポートが不可欠
産後うつ病を予防するためにも、また「もしかして危ないかな」と小さなサインを見落とさず早期発見するためにも、お父さんをはじめとする家族の協力が不可欠です。
お母さんは体も生活も大きく変化する中、赤ちゃんのお世話だけではなく家事やほかの家族の世話もこなそうと一生懸命になり、そのストレスが原因となることも多くなっています。
家族みんなで協力し、できることは自分たちでやったり赤ちゃんのお世話をできるだけ手伝ったりする、家事に完璧さを求めない、ようすがおかしいと感じたら受診をすすめるなどのサポートが必要です。それによって産後うつ病を予防したり、早期発見したりできるのではないでしょうか。
おわりに
毎日子育てお疲れ様です。
産後うつ病は出産後の女性であれば誰でもかかる可能性のある病気です。お母さん自身も普段から自分の内面のようすに気をつけ、産後うつ病のサインに気づいたら早めに受診するように心がけておきましょう。
また、何でも一人でこなそうとせず、家族や専門サービスの助けを借りたり、つらくなったら誰かに気持ちを話したりしてつらさを抱え込まないことも大切です。子育てや家事を完璧にやろうとする気持ちも今は脇へ置いておきましょう。
そして周りの人たちにも知識を持ってもらい、支えてもらいながら、健康に子育てを続けていきたいですね。
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